治療院のホームページ制作を調べると、10万円台から80万円超まで、同じ「ホームページ制作」という名前で並んでいます。 価格差が8倍あるのに、何がどう違うのかを説明している会社はほとんどありません。 このページでは、金額を押し上げている要素を分解し、先生の院にとってどこにお金を払う価値があるのかを判断できるように整理します。 見積もりを取る前に読んでおくと、比較の軸が持てます。
この記事でわかること
- 制作費を押し上げている6つの要素
- 安い制作の正体と、そこで削られているもの
- 高い制作の正体と、それが必要な院・不要な院
- 見積もりを取るとき必ず聞く5つの質問
- 金額より重要な「解約したときどうなるか」
1 結論:価格差の大半は「人が動く時間」
ホームページの制作費は、デザインの美しさで決まっているわけではありません。
金額のほとんどは、誰が、何時間、何回打ち合わせて作ったかです。
取材に行き、写真を撮り、原稿を書き、修正を重ねる。この工数が価格になります。
だから判断の軸は「高いか安いか」ではありません。 「その工数が、自分の院にとって必要か」です。 必要なら80万円は妥当ですし、不要なら10万円で十分に機能します。
2 制作費を押し上げる6つの要素
- オリジナルデザイン
ゼロから設計するか、型(テンプレート)を使うか。ここが最大の差です。デザイナーが1から起こすと、それだけで数十万円かかります。
- 写真撮影
カメラマンが院に来て撮影すると、半日で数万〜十数万円。ただし治療院では、スマホで撮った実写のほうが自然に見えることも多いのが実際のところです。
- 取材と原稿執筆
ライターが院長に取材して文章を書く場合、ページ数に比例して費用が増えます。
- ページ数
1ページあたりの単価×枚数。症状ごとにページを作ると、あっという間に20ページを超えます。
- 機能の作り込み
予約システムの独自開発、会員機能、多言語対応など。治療院で本当に必要になることは多くありません。
- 打ち合わせの回数
対面で何度も打ち合わせるほど、その時間が費用に乗ります。
3 安い制作で削られているもの
安いこと自体は問題ではありません。何が削られているかを知らずに契約することが問題です。 削られている可能性が高いのは、次のものです。
| 削られがちなもの | 影響 |
|---|---|
| 公開後の修正対応 | 料金や営業時間を変えたいだけで、都度費用が発生する。結果、数年間放置される |
| スマホ表示の作り込み | PC基準で作られていると、スマホで予約ボタンが押しにくい |
| 原稿の設計 | 院長が書いた文章をそのまま流し込むだけ。誰に向けた言葉かが整理されていない |
| サーバー・ドメインの管理 | 更新の管理が自院任せになり、失効事故が起きる |
| 公開後の相談先 | 作って納品して終わり。困ったときに聞く相手がいない |
「作るときは安かったが、直せないまま数年経った」という形です。
治療院のホームページは、料金・営業時間・スタッフが変わります。直せないサイトは、時間とともに嘘の情報を載せ続けることになります。
4 高い制作が必要な院・不要な院
お金をかける価値がある場合
- 自費の単価が高く、比較検討が長い(美容鍼・産後ケア・専門特化など)
- すでに新患が安定していて、単価と指名を上げたい段階
- 複数店舗があり、統一したブランドが必要
- 撮影した写真そのものが差別化になる(設備・内装に投資している)
まだ必要ない場合
- Googleビジネスプロフィールの写真がまだ数枚しかない
- 料金をサイトに書いていない
- スマホで予約手段が見えていない
- そもそも新患が「どこで知ったか」を記録していない
この状態で高額なサイトを作っても、成果の判断ができません。先に費用ゼロで直せる部分が残っています。
5 見積もりで必ず聞く5つの質問
- 公開後の修正は、月に何回まで、いくらですか
ここが最も重要です。「都度見積もり」と言われたら、実質的に修正されないサイトになると考えてください。
- ドメインは誰の名義になりますか
制作会社名義だと、乗り換えるときに移せないことがあります。ドメインは名刺・看板・Googleマップに載る院の資産です。院名義で取れるかを必ず確認してください。
- 解約したら、サイトと写真・原稿はどうなりますか
公開停止になるのか、データを渡してもらえるのか。契約前に文面で確認しておくと、後で揉めません。
- スマホでの表示を、契約前に見せてもらえますか
制作実績をPCではなくスマホで見せてもらってください。患者さんが見るのはスマホです。
- 広告表現の制約を理解していますか
あはき法・柔道整復師法の広告可能事項について説明できるか。ここで曖昧な回答をする会社は、後で差し戻しが発生します。
6 金額より重要なこと
料金は変わる。営業時間も変わる。スタッフも入れ替わる。
だから本当に問うべきは「いくらで作るか」ではなく、「作ったあと、誰がどう直し続けるか」です。
80万円で作って5年間放置されたサイトより、10万円で作って毎月手が入っているサイトのほうが、確実に予約が入ります。 見た目の完成度ではなく、情報が最新であることのほうが、患者さんの判断に効くからです。
逆に言えば、月額の保守費がかかること自体は妥当です。 問題なのは、保守費を払っているのに何も直っていない状態です。契約時に「月に何回まで、どこまで直せるか」を確認してください。
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自分で作るのはどうでしょうか。
作れます。ただし作ることより、作った後に何を直すかを判断するほうが難しいのが実際です。ご自身で作る場合は、最低限「スマホで予約手段が見える」「電話がタップできる」「料金が書いてある」の3つを満たしてください。この3つがあれば、見た目が簡素でも機能します。
既存のサイトを直すのと、作り直すのはどちらがよいですか。
まず直すほうです。タイトルタグに地域名を入れる、料金を追記する、予約ボタンを固定表示にする。この程度で数字が動くことがあります。作り直しは、直しても動かなかったときの判断で構いません。
補助金は使えますか。
小規模事業者持続化補助金など、ホームページ制作が対象になる制度があります。ただし公募期間・要件・対象経費の範囲は年度ごとに変わります。制作会社の「補助金が使えます」という説明を鵜呑みにせず、必ず公募要領をご自身で確認するか、商工会議所にご相談ください。
8 まとめ
- 価格差の大半は工数
デザインの美しさではなく、人が動いた時間が金額になっています。
- 安い制作で削られるのは「公開後」
作った後に直せないサイトは、時間とともに古い情報を載せ続けます。
- 見積もりでは修正の条件とドメイン名義を聞く
金額より、この2つのほうが後々の影響が大きくなります。
費用だけでは、新規制作・部分修正のどちらが必要かは決まりません。5院限定の無料WEBマーケティングコンサルで、現在のHPとお悩みを確認し、いま直す場所と、後回しにできることを整理します。HPがない場合も、最初に用意する情報から相談できます。
無料コンサルの内容・申込方法を見る 無料の範囲は相談と改善提案です。HP制作・継続運用は含みません。相談後の営業・契約はありません。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の制作会社・サービスを推奨または批判するものではありません。
※記載の金額は市場でよく見られる範囲を示したもので、実際の見積もりは条件により異なります。
※補助金の要件・公募状況は年度により変わります。必ず最新の公募要領をご確認ください。

