ホームページはある。施術内容も丁寧に書いている。それなのに問い合わせが来ない。 鍼灸院でこの状態になっているとき、原因の多くは症状名で書いていることにあります。 正確に書こうとするほど集客できなくなる、という逆転が起きています。 このページでは、なぜそうなるのかと、何にどう書き換えるかを整理します。
この記事でわかること
- 患者さんが自分の症状名を知らないまま探している、という前提
- 症状名ページが検索で勝てない構造的な理由
- 生活場面の言葉への書き換え表(そのまま使えます)
- 1ページに何を書くか(構成のひな形)
- この書き換えが、広告規制の面でも有利になる理由
1 結論:患者さんは症状名を知らないまま探している
鍼灸院に来る方の多くは、整形外科で「異常なし」と言われたあとにたどり着きます。
つまり診断名がついていない状態で探しています。症状名で検索していないのは当然です。
探すときに使うのは、自分の身に起きていることの描写です。
「頸肩腕症候群」で検索する人はほとんどいません。実際に打ち込まれるのは 「デスクワーク 午後 首 だるい」「腕がしびれる 検査 異常なし」といった言葉です。 ページにその言葉が1つも書かれていなければ、どれだけ内容が正確でも見つかりません。
2 症状名ページが検索で勝てない理由
- 競合が医療系の大手サイト
症状名で検索すると、上位に出るのは病院・製薬会社・医療メディアです。個人の鍼灸院がこの土俵で勝つのは現実的ではありません。
- 検索した人の目的がずれている
症状名で調べる人は「その病気について知りたい」段階です。施術を受ける相手を探している段階ではありません。そのため、読まれても予約にはつながりません。
- 効果の断定に近づく
症状名を並べると「この症状に対応します」という書き方になりがちです。これは適応症の広告に近づきます(第5章)。
競合が少なく(大手メディアはこの粒度で書きません)、探している人の段階が「相手を探している」に近く、効果の断定から遠い。
3つとも有利な方向に動きます。
3 書き換え表
| ✕ 症状名・専門用語 | ○ 実際に検索される言葉 |
|---|---|
| 腰椎椎間板ヘルニア | 朝、靴下を履くときに腰が痛い |
| 坐骨神経痛 | 電車で30分座ると足がしびれてくる |
| 頸肩腕症候群 | デスクワークの午後、首から腕が重くなる |
| 自律神経失調症 | 朝どうしても起き上がれない/動悸が続く |
| 不定愁訴 | 検査では異常なしと言われたけれどつらい |
| 冷え性 | のぼせるのに手足だけ冷たい |
| 更年期障害 | 急に汗が出て止まらなくなる |
| 顎関節症 | 朝起きるとあごがだるい/口が開けにくい |
| 眼精疲労 | 夕方になると画面の文字がぼやける |
| 産後の骨盤の不調 | 抱っこのたびに腰が抜けそうになる |
症状名を完全に消す必要はありません。本文中に補足として書くのは構いません。 変えるのはページのタイトルと見出しです。ここが症状名のままだと、検索の入口が閉じたままになります。
4 1ページの構成(ひな形)
この順番で書きます
- 見出し:生活場面の言葉(例:朝、靴下を履くときに腰が痛い方へ)
- その状態を、もう少し詳しく描写する(3〜5行)
- よくある背景(断定せず、可能性として)
- 当院での初回の流れ(問診に何分、何を確認するか)
- 施術の内容(鍼の種類、使い捨てかどうか、痛みについて)
- 通院ペースの目安
- 料金(初回◯分◯円)
- 予約方法
「効果」の項目がないことに注目してください。それでも十分に判断材料になります。
特に「鍼は痛いのか」「内出血しないか」は、初めての方が最も気にする点です。 ここを丁寧に書いている鍼灸院は多くありません。書くだけで差がつきます。
5 規制の面でも有利になる
あはき法の広告制約
あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律では、広告できる事項が限定的に列挙されており、効能・効果や適応症は含まれていません。「◯◯が治ります」「◯◯に効きます」といった断定は避けてください。判断に迷う場合は所轄の保健所にご確認ください。
症状名を並べて「対応しています」と書くと、この線に近づきます。 一方、生活場面の描写は「どんな方が来ているか」の記述であり、効果の訴求ではありません。
検索対策と法令対応が、同じ方向を向いています。
どちらかのために我慢する必要がない。鍼灸院のWEBで、これは大きな利点です。
6 どの言葉から書くかを決める方法
思いつきで書かないでください。手元に答えがあります。
- 問い合わせフォームの自由記述を読み返す
患者さんが自分の言葉で書いた文章です。ここに出てくる表現が、そのまま検索語です。
- 初回問診で聞いた言葉をメモする
「どういうときにつらいですか」の答えが、次のページの見出しになります。
- Googleサーチコンソールの検索語を見る
すでにサイトがあるなら、実際にどんな言葉で表示されているかが分かります。鍼灸院ではここが最重要の数字です。
7 よくあるご質問
専門的でない書き方をすると、軽く見られませんか。
逆です。専門用語は、書き手の知識を示しますが、読み手の不安は解消しません。読み手が知りたいのは「自分のこの状態を分かってもらえるか」です。生活場面の描写は、それを示す最も直接的な方法です。専門性は、施術内容と経歴の欄で示してください。
ページは何本くらい必要ですか。
多くありません。実際に来ている方の相談内容が多い順に3〜5本で十分です。商圏が狭い業種で記事数を競う必要はありません。それより1本を深く書くほうが効きます。
既存のページは書き直すべきですか、追加すべきですか。
まず書き直しです。すでにあるページのタイトルと見出しを生活場面の言葉に変えるほうが、新しく追加するより早く動きます。追加はそのあとで構いません。
8 まとめ
- 患者さんは症状名を知らない
診断名がつかないまま探しているので、症状名では見つけられません。
- 変えるのはタイトルと見出し
本文の専門用語は残して構いません。入口の言葉だけ変えます。
- 検索と法令対応が同じ方向を向く
生活場面の描写は競合が少なく、効果の断定からも遠い。両方取れます。
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※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、施術の効果を示すものではありません。
※広告表現に関する法令解釈は、所轄の保健所等にご確認ください。

